SUVブームけん引 大ヒット商品に
オーストラリアで販売開始30周年の節目に、50万台の大台を突破したーー。トヨタ自動車の現地法人、トヨタ・オーストラリアは22日、同社のスポーツ多目的車(SUV)「RAV4」(ラブフォー)の通算販売台数が6月末時点で50万1,546台に達したと発表した。
RAV4は一般的な乗用車と同じモノコック構造ながら、オフロード性能も高めた「クロスオーバーSUV」という新ジャンルを開拓。現代のSUVブームにつながるトレンドを先導した。
初代RAV4は1993年の東京モーターショーでデビュー。94年7月にオーストラリア市場に上陸してヒット商品となった。グローバル市場でも累計1,400万台を販売し、小型車カローラや中型車カムリなどと並ぶ、トヨタの世界戦略車の1つとなっている。
当初は全長3.7メートル(3ドア)とコンパクトなサイズだったが、モデルチェンジとともに大型化。2019年発売の5代目は全長4.6メートルの中型SUVとなっている。2.5リッターのエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッド車もラインナップしている。
トヨタ・オーストラリアのショーン・ハンリー副社長は声明で「RAV4に対する消費者の需要は、かつてない水準まで高まっています。なぜなら、過去30年間にわたって、SUVの楽しさと、乗用車と同様の乗り心地、ハンドリング、経済性を両立させてきたからです」と述べた。
同社によると、オーストラリア市場で最初の25万台のRAV4を販売するのに21年以上かかったが、直近の25万台は9年以下と2倍以上のペースで売れた。今年上半期は2万5,405台を売り、年間の販売台数記録を更新しそうな勢いだという。
連邦自動車工業会(FCAI)によると、6月1カ月間の車種別販売台数ランキングでは、RAV4は3,907台と3位につけている。1位は米フォードの小型トラック「レンジャー」(6,289台)、2位はトヨタの小型トラック「ハイラックス」(5,630台)だった。
■ソース
PIONEERING RAV4 CELEBRATES 500,000 SALES AND 30 YEARS IN AUSTRALIA(Toyota Australia)