旧式ミサイル置き換え、長距離攻撃可能に
オーストラリアのパット・コンロイ連邦防衛産業相は22日、オーストラリア王立海軍の駆逐艦が新型対艦ミサイル「ネイバル・ストライク・ミサイル」の実弾発射に初めて成功したと発表した。
米ハワイ周辺の太平洋上で実施中の多国間の合同軍事演習、「環太平洋合同演習(リムパック)2024」の一環。オハフ島沖に展開した王立海軍のホバート級ミサイル駆逐艦「HMASシドニー」が18日、発射した。米海軍と共同で行った退役艦の撃沈訓練に使用した。
ネイバル・ストライク・ミサイルは、ノルウェーの軍需企業が開発した対艦ミサイルで、同国のほか米海兵隊なども運用している。オーストラリア海軍も、50年以上前に開発された旧式ミサイル「ハープーン」を代替する次世代の対艦兵器として配備を進めている。
連邦政府は海軍の近代化を図っている。同ミサイルの配備により、対艦攻撃能力の大幅な向上を目指している。
コンロイ防衛産業相は声明で「オーストラリアを取り巻く戦略的な環境は急速に変化している。ネイバル・ストライク・ミサイルは水上艦艇の長距離攻撃を可能にする。海軍の作戦遂行と打撃の能力を向上させるという私たちの公約を実行するものだ」と述べた。
■ソース
Navy conducts successful firing of Naval Strike Missile(The Hon Pat Conroy MP)