ただしオーストラリア市場で 上級モデル「iPhone 16 Pro」も約5,000円安く
米IT大手アップルはオーストラリア東部時間の10日、新型スマートフォン「iPhone 16」シリーズの合計4機種を発表した。スマホの成熟化に伴い、デザインの変更や性能の向上は小幅にとどまる一方、生成AI機能「アップル・インテリジェンス」に対応したことが最大の特徴となっている。
筐体がアルミニウム製のベースモデルは、画面サイズ6.1インチの「16」と6.7インチの「16 Plus」の2機種。チタン製の上級モデルは、6.3インチの「16 Pro」と6.9インチの「16 Pro Max」の2機種がある。
最も注目されるポイントは、アップルがオーストラリア市場で値下げに踏み切ったことだろう。一番手頃なストレージが128ギガバイト(GB)の「16」は、1,399豪ドル(約13万1,300円)と前年の「15」と比べて100豪ドル(約9,400円)安い。また、上級モデルで最も価格が低い128GBの「16 Pro」も1,799豪ドルと「15 Pro」より50豪ドル安くなっている。
一方、アップルはベースモデルの日本市場での価格を据え置いている。オーストラリア市場で値下げした背景には、豪ドルの対米ドルの為替レートの変動に加え、景気減速を背景に国内の消費が軟調に推移していることがあるとの見方も出ている。
新型iPhoneシリーズの予約注文はオーストラリア東部時間の13日午後10時、発売は20日にそれぞれ開始する。
■ソース
New iPhone 16(Apple Australia)
New iPhone 16 Pro(Apple Australia)