アデレードの空軍基地から派遣
日本の防衛省・自衛隊は1日、オーストラリア軍の航空機が11月上旬〜中旬、国連軍地位協定に基づき、沖縄県の在日米軍嘉手納飛行場を拠点に活動を行うと発表した。北朝鮮船舶による違法な「瀬取り」に対する警戒監視にあたる。オーストラリアの航空機が同様の活動を行うのは2018年以降で14回目を数える。
防衛省・自衛隊は声明で「我が国としては、北朝鮮による完全な、検証可能な、かつ、不可逆的な方法での全ての大量破壊兵器及びあらゆる射程の弾道ミサイルの廃棄の実現に向け、国際社会が一致団結して、国連安保理決議の実効性確保に取り組んでいく観点から、こうした取組を歓迎します」と強調した。
オーストラリアは、過去の警戒監視活動でも使用した王立空軍(RAAF)の哨戒機「P-8Aポセイドン」を派遣すると見られる。P-8Aは民間旅客機の「ボーイング737-800」をベースに軍大幅改修した軍用機で、対潜・対地哨戒、捜索・救助、海上・地上の偵察・諜報などを行う。
RAAFは2016年から配備を開始し、現在、南オーストラリア州アデレード南方のエディンバラ空軍基地を拠点に12機を運用。「瀬取り」の警戒監視活動のほか多国間の軍事演習などに参加するためたびたび日本に飛来している。
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