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国税庁、確定申告締切迫り、納税詐欺を警告

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個人情報漁りや逮捕ちらつかせる悪質詐欺も

 確定申告締切が迫る時期、国税庁(ATO)を名乗る電話や警察官に見せかけて脱税で逮捕するなどと脅す悪質な詐欺が横行する。いずれも「税務署」といわれると平静ではいられない小市民的な心理を突いており、ATOは詐欺に騙されないよう警告している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 手口として、オンライン確定申告やATOからの通達などはmyGovウエブサイトにアクセスして行うようになっているが、ATO名義で個人に電子メールを送り、そこからリンク先としてニセのmyGovにアクセスさせ、個人情報を入力させるというものがある。10月31日24時の締切が近づくとほんもののmyGovもニセものも慌ただしくなる。

 ATOでは、「ATOからのメッセージがあるのでmyGovにアクセスするよう」指示することはあるが、ハイパーリンクを張ることはないと言明している。従って、myGovにアクセスする時はmy.gov.auで自分のアカウントにアクセスしなければならない。

 他にも電話でATOを名乗ったり、連邦警察官を装った男達がEFTPOSの端末を持って個人宅に押しかけ、滞納があると脅すケースもあった。そのケースでは不審を感じた住人が警察に電話している。

 豪競争消費者委員会(ACCC)の最新の報告によれば、2018年にこの種の詐欺で奪われた金額は4億8,900万ドルにものぼっている。また、「ATO詐欺」の報告は900%増加している。

 詐欺にだまされない対策として、Commonwealth DPPやAustralian Taxation Officeを名乗る電話がかかってきて、「arrest warrantが出ている」と言われればすぐに受話器を置くこと。また、不審があればかかってきた電話に応対するのではなく、自分で電話帳やインターネットでその官庁の電話番号を調べ、直接電話すること。自分で信頼できる資料から得た電話番号に電話した場合でない限り、自分の氏名も住所も口座番号やクレジット・カード番号も一切相手に教えないこと。

 もし、うっかり銀行口座番号などを教えてしまった場合は直ちに銀行に電話、相談し、最善の措置を取ること。
■ソース
Australian Tax Office issues warning over new tax return scam as filing deadline draws near

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