トランプ氏ディスった落とし前どうつける? オーストラリアのラッド駐米大使、本人と面会!

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20日の就任式にはウォン外相とともに出席へ

 オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は17日、同国のケビン・ラッド駐米大使(元連邦首相)が最近、米国のドナルド・トランプ次期大統領と面会していたことを認めた。ラッド氏はトランプ氏を厳しく批判した過去があり、遺恨を残していた。

 アルバニージー首相は公共放送ABCラジオのインタビューで、数週間前に「直接的なコンタクト」があったことを認め、「非常に前向きな」面会だったと述べた。会話の内容や場所は明かさなかったが、ABCによるとラッド氏はフロリダ州にあるトランプ氏の私邸「マールアラーゴ」に近いゴルフ場で短時間、トランプ氏と会ったという。

 ラッド氏は2020年、自身のSNS上でトランプ氏について「歴史上、最も破壊的な大統領だ」などと批判していた。これに対し、トランプ氏は昨年3月、ラッド氏を「ちょっと嫌なヤツだ」と評した上で「彼は長く続かないだろう」と述べ、トランプ氏が大統領に返り咲いた場合は駐米大使を辞めるだとうとの認識を示していた。

 トランプ氏が勝利した昨年11月の大統領選挙後、ラッド氏は過去にトランプ氏を批判したコメントを削除し、「トランプ大統領(原文ママ)とその政権とともに協働していくことを楽しみにしている」との祝福のメッセージを送っていた。

 ラッド氏は外交官出身で、2007年〜13年の前労働党政権で2度首相を務めた。13年の連邦選挙で敗北して下野した後、政界を引退。23年から駐米大使を務めている。

 首都ワシントンの連邦議会議事堂で20日(豪東部時間21日午前)に開かれる大統領就任式では、オーストラリア側からはペニー・ウォン外相とラッド氏の2人が出席する。

■ソース

Radio interview – ABC AM Transcript(Prime Minister of Australia)

Kevin Rudd and Donald Trump have made direct contact, PM confirms(ABC News)

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