オーストラリア統計局

オーストラリアでは、炭酸飲料などの砂糖入りソフトドリンク「甘味飲料」を飲む人の割合が、長期的に著しく減少している。消費者のヘルシー志向の高まりが背景にあると見られる。
オーストラリア統計局(ABS)によると、甘味飲料を飲む人の割合は、1995年には49.2%あったが、2011-12年度42.2%、23年28.9%とおよそ30年間で半分近くまで減った。
年齢別に見ると、特に子どもの甘味飲料離れが激しい。2〜17歳の子どもで甘味飲料を飲む割合は95年には72.0%だったが、11-12年度49.5%、23年25.0%と激減している。
18歳以上の成人では、この割合は95年42.3%、11-12年度40.2%、23年29.9%となっている。
ABSによると、甘味飲料は「非必需食品」の1つに分類される。生命の維持と成長に必要な「必須栄養素」が少ないため、摂取しなくても健康的な食生活を送る上でまったく問題はない。1人当たりのエネルギー(カロリー)摂取量に占める非必需食品の割合は、11-12年度の35.4%から23年には31.3%まで低下したという。
■ソース
Fewer Australians drinking sweetened beverages, Media Release(ABS)