「パレスチナ国家建設までは遠い道のり」

オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は9日、イスラエルとイスラム勢力ハマスがパレスチナ自治区ガザ地区の和平案の第一段階に合意したことを歓迎すると表明した。
アルバニージー首相は声明で「オーストラリアは、イスラエルとハマスがガザに平和をもたらす第1段階の合意に署名したとのトランプ米大統領の発表を歓迎する」と述べた。その上で首相は、2年間の戦闘、人質、民間人の多大な犠牲を経て「和平に必要な、重要な一歩だ」と指摘。「すべての関係者が(和平)計画を尊重するよう訴える」と呼びかけた。
首相は、ハマスが将来のガザ統治に関わらないとの計画に賛意を示しつつ、ガザの戦後復興と長期的な和平の実現、将来のパレスチナ国家の建設までには非常に長い道のりがあるとの認識を示した。
オーストラリアは以前から、イスラエルとパレスチナ国家の共存を図る「二国家解決」を目指す立場を採っている。今年9月には、パレスチナを国家として正式に承認した。
■ソース
Statement on Middle East peace plan(Prime Minister of Australia, The Hon Anthony Albanese)