太平洋の空を守る「武士道ガーディアン」 オーストラリアが参加した目的とは?

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青森県・三沢基地で共同訓練 第5世代戦闘機「F-35A」の真価試す

F-35Aのコクピットで出撃前の準備を行う王立オーストラリア空軍のパトリック中尉=青森県・三沢基地(Photo: Royal Australian Air Force)

 オーストラリア国防省は13日、航空自衛隊と米豪空軍が青森県・三沢基地を拠点に9月29日から10月10日まで実施した共同訓練「武士道ガーディアン25」について、「3カ国間で非常に大きな成功を収めた」と表明した。日米豪は、ともに運用する最新鋭の第5世代ステルス戦闘機「F-35A」同士の戦術訓練を行った。

 王立オーストラリア空軍は、人員約160人を派遣。ニューサウスウェールズ州ウィリアムタウン空軍基地・第3飛行隊所属の「F-35A」8機、クイーンズランド州アンバリー空軍基地・第33飛行隊所属の空中給油・輸送機「KC-30A」1機などが参加した。

 日米豪は第5世代戦闘機の相互運用性の深化を図った。オーストラリア国防省は声明で「単なる訓練ではなく、オーストラリアと日本、米国の末永く力強いパートナーショップを象徴するものだ」と指摘した。

 第3飛行隊のマーク・ビール空軍中佐は「第5世代戦闘機の(作戦の)統合と協力は特筆すべきものだ」と述べた。その上で同空軍中佐は「太平洋と日本海の非常にリアルな状況で運用できた。3カ国はF-35Aの共同運用能力を実証した。F-35Aの能力は我々の期待を上回るものがあった」と指摘した。

 日本の航空幕僚監部も「自由で開かれたインド太平洋」の実現に資するため、「部隊の戦術技量、日米共同対処能力および日米豪の相互運用性の向上を図る」と説明している。

■ソース

Bushido Guardian builds trilateral strength(Australian Government Defence)

「日米豪共同訓練(武士道ガーディアン25)の実施について」(航空自衛隊報道発表資料)

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