地球に優しい「魚型しょうゆ入れ」って何が違うの? 

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オーストラリアのスタートアップが開発

従来の魚型しょうゆ入れ(左)と「ホーリー・フィッシュ!」(Photo: Heliograf)

 サンドイッチ感覚の軽食として、オーストラリアで広く普及している西洋風巻きずし「スシロール」。持ち帰りのスシロール店などでは、日本でも馴染み深い魚型のプラスチック製しょうゆ入れが使われている。しかし、使い捨てプラスチック容器規制の流れから、南オーストラリア州政府が今年9月1日から全面的に禁止するなど、風当たりが強まっている。

 そこで、シドニーのスタートアップ企業「ヘリオグラフ」がこのほど、植物由来で分解可能なすし用しょうゆ入れ「ホーリー・カープ!」を開発した。発表によると、原料に再生可能な植物由来のパルプを使い、使用後に生ゴミとして分解され、堆肥として再利用もできるという。

 環境を汚染しているとされる使い捨てプラスチック容器の規制の対象とならず、エコな代替品として利用できるとしている。分解可能な魚型しょうゆ入れは、世界初だと主張している。

プラ製の使い捨てしょうゆ入れの代替品として普及するか(Photo: Heliograf)

 寸法は縦7センチ、横5センチ、厚さ1.8センチ、内容量は12ミリリットルと従来の魚型しょうゆ入れよりふたまわりほど大きい。フタを被せれば最大48時間、しょうゆを入れておける。廃棄後は4〜6週間で分解されるという。

 同社は、魚型のしょうゆ入れが1950年代に日本で発明されて以来、世界で80億〜120億個が消費されたと推計。すしの「プラスチック汚染」をなくそうと呼びかけており、近く販売開始を予定している。

■ソース

Holy Carp! – Introducing the first plastic-free, home compostable soy fish dropper

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