オーストラリアのニューサウスウェールズ州警察が注意呼びかけ

オーストラリアのニューサウスウェールズ州警察は2日、違法に改造した電動アシスト付き自転車「イーバイク」(e-bike)を購入しないよう注意を喚起する声明を発表した。危険なイーバイクをクリスマスプレゼントとして子どもに買い与えないよう呼びかけた。イーバイクを乗る人に対しても、交通法規の遵守を求めた。
州警察は11月26日、27日の2日間、シドニー南部郊外と東海岸一帯でイーバイクを中心とした集中交通取り締まりを実施。イーバイク115台に停車を命じ、176通の交通違反キップを発行、111人に警告を通知した。電動キックボード「イースクーター」(e-scooter)7台も停車させ、20通のキップを発行、6人に警告した。違法なイーバイク2台、イースクーター1台も押収するなどした。
イーバイクはオーストラリアでも免許の要らない気軽な交通手段として急速に普及。アプリ宅配の手段としても広く利用されている。モーターを改造して違法に出力を増した車両が出回っており、交通事故も相次いでいる。
原因は調査中だが、シドニー市内西部アルティモの路上では2日朝、イーバイクとゴミ収集車が衝突し、イーバイクに乗っていた30代男性が即死する事故が起きている。
ニューサウスウェールズ州ではイーバイクに対して、◇モーターの最高出力は500ワット、◇制限速度の時速25キロに達するとモーターの電源が自動的に切れる機能の義務付け、◇運転中の携帯電話の手持ち・使用禁止、など様々な規制を設けている。
違法なイーバイクを使用した場合は818豪ドル、認可済みのヘルメットを着用していない場合は410豪ドル、運転中の携帯電話を手で持った場合は410豪ドルの罰金支払いがそれぞれ命じられる。薬物や酒を摂取した状態でのイーバイク運転も、高額の罰金や禁固刑が適用される。
■ソース
Parents urged to only buy legal e-bikes this Christmas(NSW Police Force)
E-bike rider dies after crash with garbage truck – Ultimo(NSW Police Force)