2007〜10年と13年にオーストラリア首相務める

配慮に欠ける言説で、再び評判を落としたーー。オーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相(労働党=中道左派)は13日、ケビン・ラッド駐米大使(元首相)が3月31日に退任すると発表した。後任の大使は今後発表する。ラッド氏はドナルド・トランプ米大統領の悪口を投稿した過去があり、大統領との関係がぎくしゃくしていた。
アルバニージー首相は、3年間のラッド氏の大使としての功績を称えた。米英豪の安全保障枠組み「オーカス(AUKUS)」の米議会承認、オーストラリア国籍の活動家、ジュリアン・アサンジ氏の釈放、重要鉱物枠組みの合意などに貢献したとしている。ラッド氏は退任後、23年まで務めていた米シンクタンク「アジア・ソサエティ」のグローバル会長に復帰する。
ラッド氏をめぐっては、トランプ大統領との関係悪化が対米外交のネックとなっていた。ラッド氏はバイデン前政権時代、自身のソーシャルメディアでトランプ氏を「西側諸国への裏切り者」などと痛烈に批判する投稿を行っていた。24年のトランプ大統領再選後、あわてて過去の投稿を削除したが、トランプ氏が豪米外交の表舞台でラッド氏への嫌悪感をあらわにするなど、ぎくしゃくした関係が続いていた。
ラッド氏は知中派の外交官から政界に転じ、野党労働党(当時)党首として2007年の連邦総選挙で圧勝。首相に就任した。しかし、独断的な政治手法などから支持率を落とし、党内は激しい権力闘争に。10年にジュリア・ギラード氏に首相の座から引きずり下ろされた。13年にカムバックを果たすも、直後の連邦選挙に敗れて政権を明け渡し、政界を引退した。22年に政権を奪回したアルバニージー労働党政権の下で、23年3月に駐米大使に就任していた。
◼️ソース
Australia’s Ambassador to the United States of America(Prime Minister of Australia)