新年度がスタート!保護者が押さえておきたいポイント/オーストラリア教育あれこれ

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Q: 今年、子どもが小学校に入学しました。本人は学校に通うことには体力的にも精神的にも慣れた様子ですが、親として知っておくべきことがまだたくさんあるように感じています。どのようなことに気を付けたら良いでしょうか?(シドニー在住)

 今年から新たにデー・ケア、プリ・スクール、小学校、ハイ・スクールに通い始めたお子さんがたくさんいると思います。既に新年度は始まり、新しい学校に慣れることを第1にしてきた2月が終了したので、今回はこれから更にどのようなことに気を配って行けば良いかをお伝えしたいと思います。

 まずは、NESA(NSW Education Standards Authority=NSW州教育水準局)が保護者に向けたアドバイスを紹介します。

・1日の中で集中して読み聞かせができる時間と場所を確保しましょう。聞くこと、特に保護者が家庭ではあまり使わない言葉や言い回しが含まれる本や絵本を聞くことは、語彙を増やすのにとても役立ちます。これはハイ・スクールのお子さんにもお勧めです。

・お子さんの母国語や第1言語が英語以外の場合は、その言語を家庭で積極的に使うようにしましょう。言語学などの研究でも、第1言語をしっかり学ぶことが、結果的に英語力の向上につながると言われています。

・毎日、短時間でも良いので、お子さんが本を読むのを聞いてあげる時間を作りましょう。本の内容を共有して話し合ったり、お子さんの考えを聞いたりすることで、読書が楽しい時間になります。

 また、言葉や表現についても話し合ったり、分からないことを教えたりすることも大切です。その際に気を付けることは、質問攻めにしたり、答えを否定したりしないこと。これは、テレビや動画を見る時も同じです。できるだけ同じものを共有し、家庭内の話題にするなど、楽しい時間になるよう心掛けましょう。

・家庭には、さまざまな分野の本を置いておくことをお勧めします。フィクション、ノンフィクション、絵本、図鑑など、分野にはこだわらず、お子さんの興味や好みに合ったものを含めるのがポイントです。マンガでも活字に興味を持つきっかけになるなら良いと思いますし、好きなスポーツのルール・ブックなどもお勧めです。

・ご褒美や誕生日プレゼントとして、本を贈るのも良い方法です。お子さんが好きなシリーズの本や、映画で見た作品の原作本なども良いですね。反対に、原作本を先に読んでから映画のDVDをプレゼントにするという楽しみ方もあります。

 幾つかアドバイスを挙げましたが、ポイントは親子で楽しむことです。保護者も忙しいとは思いますが、1日10分、朝でも夜でも良いので、家族の娯楽時間と思って取り組んでみてはいかがでしょうか。

このコラムの著者

内野 尚子

1996年来豪。デイケア、プリスクールにて教師、authorised supervisorとして12年間従事。平行して2004年、同志とNSW州補習校を立ち上げ、代表兼教師として8年間運営に携わる。07年、Universal KIDS設立し、18年間で2歳から18歳までの児童約1500人を教授する。24年12月を以て教室での対面レッスンを終了したが、25年以降はオンライン教育相談は継続中。コロナ禍においては、保護者のためのオンライン・スクールを開設し、子育てをサポート。
Web: https://www.facebook.com/universalkids.com.au





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