販売台数シェア14.6% 1年前から倍増

オーストラリアの新車市場では、電池に貯めた電力とモーターだけで駆動するバッテリー電気自動車(BEV)に強い追い風が吹いている。ホルムズ海峡封鎖によるガソリンの高騰と供給不安が背景にある。
オーストラリア連邦自動車工業会(FCAI)が7日発表した統計によると、3月のBEVの新車販売台数は1万5,839台となった。新車市場全体に占めるシェアは、14.6%と前年同月(7.5%)から倍増した。
BEV需要の伸びはここ数年、頭打ちとなっていた。内燃機関とモーターを併用するハイブリッド車に押されていた。2025年1年間のBEVのシェアは、新車市場の8.3%を占めた。しかし、過去2年間のシェアの伸び幅は1.1ポイントにとどまり、FCAIの予測を大幅に下回っていた。ところが、ここにきて中東情勢の緊迫化で再加速している。
FCAIのトニー・ウェバー代表は声明で「市場の構造的な変化を反映したものかどうかを判断するのは時期尚早だ」と断った上で、「中東の紛争による燃料供給の混乱を受けて、より多くの消費者がEVを検討している」と指摘した。
中国車シェア、初めて1位に
FCAIによると、3月の全体の新車販売台数は10万5,058台と前年同月比で3.3%減少した。ブランド別で最も多かったのはトヨタ(1万6,574台=シェア15.8%)で、韓国・起亜(7,320台=7.0%)、中国BYD(7,217台=6.9%)、マツダ(7,156台=6.8%)、米フォード(7,149台=6.8%)がこれに続いている。
車名別では、小型トラックのフォード・レンジャー(4,452台)、同トヨタ・ハイラックス(4,167台)、スポーツ多目的車(SUV)の日産エクストレイル(2,438台)、同三菱アウトランダー(2,318台)、ヒョンデ・コナ(2,316台)が多かった。
なお、オーストラリアの新車市場では現在、中国車が急激な勢いで販売を伸ばしている。2月の時点で、製造国別の販売台数で中国が2万2,362台と初めて1位に立った。日本は2万1,671台で2位となり、1998年以来約27年間維持してきた首位の座を明け渡した。3位以下は、日系メーカーなどの現地生産が多いタイ(1万9,493台)、ヒョンデや起亜を擁する韓国(1万1,913台)などとなっている。
◼️ソース
EVs surge as buyers respond to fuel uncertainty(Federal Chamber of Automotive Industries)