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チャートを見てみよう(その3)

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第15回 KVB資産運用
チャートを見てみよう(その3)

 前回に続き、チャートのお話です。

 チャートを利用する一番の目的は値動きの傾向、つまりトレンドを読み解くことです。トレンドを見極め、それに従うことが有利な為替取引を行うカギとなります。トレードの世界では、よく「トレンドには逆らうな」といわれます。相場は通常一方向に直線で動くことはなく、山と谷を作りながら連続した波のような動きをします。この山と谷が動く方向がトレンドです。右に行くに従い、山の頂上と谷の底が高くなっていれば上昇トレンド(図上)、逆に低くなっていれば下降トレンド(図下)にあるといえます。また、同じくらいの高さの山と谷が継続していることをトレンドレスといいますが、値動きの傾向という意味でこれも1つのトレンドといえます。

トレンドの変化を見極めるための「トレンドライン」
トレンドの変化を見極めるための「トレンドライン」

 トレンドが現れた時に利用できるツール「トレンドライン」を紹介します。前回、サポートとレジスタンスの話をしましたが、右のチャートで谷がサポート、山がレジスタンスであることを思い出してください。上昇トレンドでは、それぞれの谷を結んだオレンジの直線、下降トレンドでは山を結んだオレンジの直線がトレンドラインです。この線を引くことで、上昇(下降)継続の予想や、トレンド終了のサインを捉えることに役立てことができます。

 例えば、上昇トレンドで山を形成後下落しているとします。この下落はトレンドラインに着地するまで継続しそうだと予想します。実際にそこまで下落した場合、そこが良い買場であると考えることができます。

 一方、トレンドラインを抜けて下落が継続した場合、上昇トレンドが終了したかもしれないと判断できます。

 このようにトレンドラインは分かりやすいシンプルなツールですが、実際にはチャートにはこの図のように綺麗に山と谷が現れることはないため、どこにラインを引くかは主観的な要素が入り込む余地が多いといえます。自分が引いたラインを過信しないよう気を付けてください。

このコラムの著者

KVB Global Markets:山田 悟

KVB Global Markets:山田 悟

KVB Global Markets日本部門ヘッド/チーフ・カスタマー・ディーラー
アジアを中心に金融サービスを展開するKVB Global Marketsで15年にわたり為替カスタマー・ディーラーとして日本人顧客を中心に外国送金や国際決済、外貨調達の支援を行っている

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