連邦首相・連邦大臣、日本国首相ほか要人より
新年の言葉
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- 日本国外務大臣・駐豪特命全権大使・在シドニー日本国総領事
- 在メルボルン日本国総領事・在ブリスベン日本国総領事
2020年の年頭に当たり、オーストラリアにお住まいの日本人、日系人の皆様に、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。
昨年9月に外務大臣を拝命した後、初めて主催したレセプションが第60回海外日系人大会の歓迎レセプションでした。北米、中南米、東南アジア等各国から来日された日系人代表の皆様の熱気やパワーを目の当たりにし、日本とオーストラリアの絆は、幾多の苦難を乗り越え、様々な分野において御活躍をされてきた日本人、日系人の皆様に支えられたものであることを改めて実感いたしました。
世界の日系社会では、今や日系8世の方もおられます。新しい世代の方々が日本との絆をより強固なものとし、自らのルーツである日本と、現在お暮らしの国々との間の「架け橋」として一層御活躍いただけるよう、引き続き外務省としても、留学・研修・招へいや各種交流事業を着実に実施し、貢献していく考えです。
昨今、日本をとりまく安全保障環境が厳しさを増す中、これまで安倍総理大臣が「積極的平和主義」の立場から展開してきた「地球儀を俯瞰する外交」を更に前に進めるため、本年も「包容力と力強さを兼ね備えた外交」を展開していきたいと思います。「包容力」、すなわち、世界各国、地域の多様性を尊重し、その中で日本が調整力を発揮していきます。「力強さ」、これはTPP11など様々なルール作りを始め、日本がリーダーシップを発揮し、事に臨んでは毅然とした対応を取る外交です。
本年夏には、いよいよ、東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催されます。世界各国から多くの要人や観光客の訪日が見込まれます。この機会を最大限活用し、日本の魅力をしっかりと世界に伝えていきたいと思います。
最後に、皆様の御多幸と一層の御繁栄を心から祈念し、新年の御挨拶といたします。(提供:外務省)
日豪プレス読者の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年1月に駐オーストラリア大使として着任しました。これまで外務本省の他は米国、韓国、アフガニスタン及びインド所在の在外公館で勤務してきましたが、豪州での勤務は今回が初めてです。着任以来さまざまな機会を通じ、豪州の全ての州及び準州を訪問しました。各地において日本に対する関心や、日本人に対する親しみの気持ちが高いことを実感しています。裾野が広く緊密な日豪関係が次世代にも引き継がれていくよう尽力することが、当地で私に課せられた責務の1つと考えます。
日豪両国は基本的価値と戦略的利益を共有する「特別な戦略的パートナー」であり、自由で開かれたインド太平洋の実現に向け連携を深めています。昨年6月に開催されたG20大阪サミットでは、両国の緊密な連携により議論をリードし、大きな成功を収めました。また、日豪間では2014年以降首脳の相互訪問が毎年行われており、近くモリソン首相が日本を訪問されますが、このたびの安倍総理との会談では、この日豪の「特別な関係」を更に前進・強化させることが確認されるものと思います。
2015年1月に日豪経済連携協定が発効してから約4年後の2018年12月、日豪両国が主導したTPP11が発効しました。現在、日豪両国は東アジア地域包括的経済連携(RCEP)の早期妥結を目指し緊密に連携しています。日豪間の貿易・投資はますます盛んで、人の往来も増加の一途をたどっています。
昨年9月の成田・パース間の直行便の就航に続き、今年3月末からの羽田発着枠の拡大に伴い、羽田・シドニー間を結ぶフライト数が増大する予定です。また、豪州の航空会社によるブリスベン路線等新規路線の運航も発表されています。本年7月には、いよいよ東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、豪州からも更に多くの方々の訪日が期待されます。人の往来、市民交流や草の根の交流は2国間関係の根幹を成すものであり、さまざまな機会を捉え、更に多くの豪州の方々が訪日され、またより多くの日本の方々が豪州を訪問されることを期待しています。
今後とも日豪関係が幅広い分野において一層発展・緊密化するよう微力ながら全力を尽くしたいと考えています。皆様の御支援・御協力を賜りますようお願い申し上げます。
本年の皆様の御多幸と一層の御繁栄を心から祈念し、新年の御挨拶といたします。
日豪プレス読者の皆様,明けましておめでとうございます。昨年10月にシドニーに着任しました。前任の竹若総領事同様、ニュー・サウス・ウェールズ州と北部準州を管轄しています。よろしくお願い申し上げます。
着任以降、当地の要人にあいさつし、諸行事に出席する中で,日豪間の経済関係の深化を実感しています。特に、豪州で第3の経済規模を有する西シドニーの開発に向けて、州政府を始めとする関係者の取組が本格化しています。例えば、2026年の新空港開港に関連する主要な入札は来年にも行われる見込みです。高度な技術やノウハウを持つ多数の日本企業が参入し、開発事業に広く貢献できるよう、要人往来の促進・支援、州政府との協議、各種セミナーの開催などを通じて、当館としても最大限努力する所存です。
当地での日本文化に対する関心の高さにも強い印象を受けました。私の着任後、シドニーでは沖縄文化芸能祭、日本映画祭、祭りジャパン・フェスティバル、令和日本伝統芸能祭が相次いで開催され、多くの観客を集めました。本年も、ニュー・サウス・ウェールズ州・北部準州の各地で日本文化祭が開催される予定です。関係者のご尽力に深く感謝申し上げます。日本文化が、豪州の多文化主義に貢献し、一層豊かなものとしていることは、日豪の友好関係を支える基盤となっています。同時に、豪州の多文化主義から日本が学ぶことも多いと感じています。
日豪間の姉妹都市交流も、両国間の絆を強めるものです。私自身、既にゴールバーン・マルワリー市と北海道士別市の姉妹都市20周年、ダボ市と岐阜県美濃加茂市の姉妹都市30周年の記念行事にそれぞれ出席し、長年の交流で培われた信頼・協力の成果を見ることができました。代表団の相互訪問をはじめ、青少年交流や日本庭園の建造・維持支援を通じて、市民レベルで学び合い、協力を進めることには大きな意義があります。今後,管轄地域にある約40の姉妹都市を自ら訪問し、交流を後押しする所存です。
本年は戦後75周年を迎えます。シドニーやダーウィンでの追悼行事等の機会に、日豪間の歴史を改めて振り返り、発信することを通じて、将来の協力関係を一層確固たるものにしていきたいと思います。
総領事館として、当地の3万人以上の在留邦人を始め、旅行者も含めたあらゆる日本国民の皆様の安心と安全を確保することが最も重要な役割です。遠隔地にご在住の皆様を含め、当館の窓口が可能な限り便利で快適なものとなるよう、たゆまず改善に取り組んでまいります。お気付きの点がありましたら、いつでもご連絡いただければ幸いです。
本年の皆様の一層のご健勝とご多幸を祈念して,私の年頭のご挨拶とさせていただきます。
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