【新年恒例企画】2020新年の言葉/在メルボルン日本国総領事・在ブリスベン日本国総領事

連邦首相・連邦大臣、日本国首相ほか要人より

新年の言葉

在メルボルン日本国総領事 松永一義 (写真=内藤勇輝/Yuki Naitou)
(写真=内藤勇輝/Yuki Naitou)
在メルボルン日本国総領事
松永一義

皆様、明けましておめでとうございます。「令和」幕開け後、初めて迎える新年です。新時代を担う徳仁天皇陛下の最初の海外訪問地は奇しくもここメルボルンでした。この令和に込められた意味とその願いを込めて、日豪の「美しい調和」をこのメルボルンにおいて本年も引き続き発見していきたいと思っています。

昨年はこれまで以上に、スポーツを通じた交流で大変な盛り上がりを見せました。テニスの全豪オープンでの大坂なおみ選手の女子シングルス優勝と上地結衣選手の女子車いす部門準優勝を皮切りに、本田圭佑選手の豪州サッカーAリーグでの活躍や、ラグビーW杯直前の日本代表候補の当地遠征強化試合参戦など、スポーツを通じて日豪交流が一層深まった1年でした。また、ラグビーW杯開催中には豪州から大勢の観客が日本を訪れました。そして今年は待ちに待った東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。

私はW杯やオリンピック・パラリンピックといったスポーツ・イベントでは、人びとが「多様性」と「調和」の重要性を認識し尊重するようになることで多様性のある共生社会を実現するというレガシーを残すことが最も大切ではないかと考えます。この多様性という点においては、多文化共生先進国である豪州から日本は多くのことを学べるものと思います。多様性と調和のある美しい社会に向けての更なる前進と、日豪間の人的交流、特に留学などを機会とした若者間の交流が深まり、それが将来的な日豪ビジネス交流にもつながってくれることを強く期待しています。

日本と当館管轄3州のビジネス関係では、一昨年にビクトリア(以下、VIC)州で始動した日豪協同の世界初褐炭水素サプライチェーン・プロジェクトが順調に軌道に乗って、現在はタスマニア州や南豪州においても再生可能エネルギーの源である水素への関心が高まってきています。このようにエネルギー分野においても多様性の実現に向けて日豪両国のプレーヤーによる協働関係・美しい調和が構築されつつあります。

姉妹都市関係については本年は愛知県とVIC州が姉妹提携関係を結んでから40年という節目の年に当たります。VIC州のスワンヒル市も山形県山形市と40周年を迎えます。他にも岡山県備前市が南豪州のクレア・ギルバートバレー郡の30周年、兵庫県高砂市とVIC州ラトローブ市の20周年など多くの姉妹都市が周年を迎えます。

領事窓口の改善については、皆様からの要望が多かった法改正等を要する手数料のキャッシュレス化については外務省の中での検討が始まりました。また、査証代理申請手続きの運用試験を昨年10月から開始し、本年1月から本運用が開始されました。本年も引き続きFacebookやTwitter等のSNSを駆使し、皆様への安全情報や生活及びビジネスに役立つ情報発信に努めて参る所存です。皆様からのご意見・ご要望も引き続きお待ちしています。

最後になりますが、本年の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りし、年頭のご挨拶とさせて頂きます。


在ブリスベン日本国総領事 田中一成
在ブリスベン日本国総領事
田中一成

日豪プレス読者の皆様,明けましておめでとうございます。

早いもので私が着任してから1年が過ぎましたが、この間、当地にお住まいの皆様には大変お世話になりました。皆様のそれぞれの分野での、そして当地コミュニティーの一員としてのご活躍を目の当たりにし,我々総領事館としてもさまざまな形でのご協力やご支援に努めさせていただいた1年でした。

昨年5月、元号が「平成」から「令和」に変わりましたが、多くの国民が上皇上皇后両陛下のこれまでのご活動に敬意を示すと共に、天皇皇后両陛下の下での新しい時代を寿ぐ姿が印象的でした。豪州でも10月の即位の礼、そして11月の祝賀御列の儀などが多くまた好意的に報じられ、新しい「令和」の日本を受け入れていただいたように思います。

昨年10月には、クイーンズランド州と埼玉県の姉妹提携35周年を記念し、埼玉県代表団(団長:神尾県議会議長)が訪問し、記念式典が開催されるとともに、特に大学間や企業間の新たな交流を含む,姉妹関係の更なる発展に向けた計画に合意されました。

当初予定されていた大野元裕埼玉県知事の参加が急遽中止となった台風19号被災を始めとして、日本各地で未曾有の洪水や土砂災害等により多くの方が犠牲となるなど、昨年のさまざまな自然災害は大きな爪痕を残しました。被害に遭われた方々やそのご家族、ご友人に心よりお見舞い申し上げたく思います。

クイーンズランド州でも、年初のタウンズビルから内陸に至る洪水、そして年の後半に広がった山火事と、各地で大きな被害が出ています。これまで多くの日本での災害に対し、豪州やクイーンズランド州の多くの方々から寄せられたお見舞いと支援に鑑みれば、募金を行い支援された邦人の方々がいらっしゃったことは、同じ日本人としてとても心強く思います。皆様におかれましては,当地での各種の災害被害を極力避けられるよう、災害情報を確認し、安全確保に努めていただきますようお願い申し上げます。

なお、在外公館では災害や事件情報等の注意喚起のための「領事メール」を、「在留届」や「たびレジ」にご登録いただいた皆様に随時発信しています。未登録の皆様には是非ご登録(インターネットのみで可能です)されるようお願いいたします。

さて、昨年はラグビー・ユニオン・ワールド・カップが日本で開催され,日本各地で繰り広げられた熱闘に世界中の人々が歓喜しました。Wallabiesの試合のみならず数々の試合を観戦するために訪日し、長く滞在した豪州の方々も多かったと承知しています。特に、Brave Blossomsの活躍とそのチーム構成、そして日本のホスト振りは、元Wallabies監督で、現在はメディアで活躍するアラン・ジョーンズ氏も絶賛するように、多くの豪州の方々に強い印象を残しました。

今年は、56年ぶりに東京で再び夏季オリンピック・パラリンピックが開催されますが、引き続き日本を世界にPRする最大のチャンスです。3月には、当地に本社を置くヴァージン・オーストラリア航空のブリスベン─羽田間の直行便が就航し、既に2015年から日本を訪れる豪州人が豪州を訪問する日本人の数を凌駕していますが、今年は双方の訪問者が一層増えることが期待されます。豪州に比べると、国土こそ狭い日本ですが、豪州とはまた趣の異なる自然や歴史・文化の奥深さを、そして現在のありのままの日本を多くの豪州の方に楽しんでいただけたらと期待しています。

1980年代初めからの私自身の経験からも、現在の日豪関係は最も良好で、最も更なる発展の可能性のある2国間関係の1つだと感じています。さまざまなレベルでの人的交流や、政治・安全保障面での紐帯が深まる中、両国経済関係の基盤を提供して来た資源分野での開発や貿易関係、農産品、自動車等の貿易に加え、水素等の再生可能エネルギーやさまざまなイノベーション分野でのこのような可能性を、皆様と共に追求したく思っています。

本年も何卒よろしくお願い申し上げると共に,皆様の一層のご発展とご健勝を祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。

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