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【QLD】改装工事を終え、より魅力的になった クイーンズランド・ミュージアムへ行こう!①

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ブリスベンCBDからビクトリア・ブリッジを渡った先にあるクイーンズランド・ミュージアム(以下QM)。QMは自然科学を中心にした博物館で、改修工事を経てより親しみやすく、より楽しめる博物館になった。オーストラリア並びにQLD州に関係の深い化石、鉱物、生物標本などの収蔵品が多いのが特徴で、展示物の種類は多彩かつ世界で唯一の貴重な物もある。また、入館料が無料(特別展、スパーク・ラボを除く)なので気軽に行けるのも魅力だ。子どもと一緒になって童心に帰るも良し、アカデミックな視点で見るも良し。博物館で知的好奇心を育んでみよう!(文=内藤タカヒコ)

アクセス

QMの最寄り駅はサウス・ブリスベンだが、CBDの対岸に位置しているので歩いて行くことも可能。車の場合はCBD方面かビクトリア・ブリッジを渡ってすぐ「Cultural Centre」の標識を左折。道なりに進んだ先にある駐車場を利用するのが便利だ。

レトロな雰囲気のサウス・ブリスベン駅舎。改札を出て左側へ進めば博物館が見える
QL1906_MUS1-map

■駐車場営業時間:月~金7AM~深夜、土・日・祝8:30AM~深夜
■駐車代:$17/日

① ダイナソー・ガーデン

① ダイナソー・ガーデン

屋外のスペースには、子どもたちが科学を楽しく学べるパネル展示や、代表的な恐竜であるティラノサウルスとトリケラトプスの実物大復元模型が展示されている。恐竜はどちらもクラシカルな復元となっているのがポイント。

ティラノサウルスの最新の復元は「ヤジロベイ・スタイル」と呼ばれ、上半身と尻尾でバランスを取り、背骨が水平に近い姿勢となっている。これに対しQMの復元は「ゴジラ立ち」と呼ばれ、尻尾を地面に着け、ガニ股、背骨が垂直に近いスタイルとなっている。また現在、ティラノサウルスに羽毛があったかが議論されており、羽毛に全身が包まれた復元も提案されている。このように恐竜に関する研究は常に進歩しているのだ。

しかし恐竜の皮膚の色や模様は化石に残らないため、復元は全て推測によって行われる。実際はどのような姿だったのか想像してみよう。

① スパーク・ラブ(要チケット)
② アンザック・レガシー・ギャラリー

Images courtesy of Queensland Museum
Images courtesy of Queensland Museum

① スパーク・ラブ(要チケット)

6~13歳の子どもを対象に、科学や工学、数学などへの想像力や学習意欲を喚起するコーナー。40のインタラクティブな展示に加え、実験を見学したり、用意された材料でテーマに沿ってデザイン・設計し、製作するワークショップなどもある。

■入場料:大人$15.50、子ども(5~15歳)$12.50 ■営業時間:毎日9:40AM~5PM

② アンザック・レガシー・ギャラリー

オーストラリアは第1次世界大戦でニュージーランドと共に初めての本格的な海外遠征を行い、QLD州からは5万8,000人近くが出兵した。その当時の銃や装備品、兵士が個人的に所持していた物などが展示されている。
 またドイツで最初の戦車「A7V」が展示されている。当時の乗組員が「メフィスト」と名付けた実物で、全長8メートル、重量30トンの威容を誇る。1918年4月、フランス北部で砲弾を受け横転、ドイツ軍が何度か回収を試みたが失敗し放置されていた物を、オーストラリア軍によって回収された。世界で唯一の現存する貴重な車両として展示されている。

「クイーンズランド・ミュージアムへ行こう!②」へ ▶▶▶

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