来年2〜3月、LGBTQ+の祭典「ワールドプライド」開催
同性愛者などの性的マイノリティー「LGBTQ+」の世界的な一大イベント「シドニー・ワールドプライド・ファースト・ネイションズ」が2023年2月17日〜3月5日の17日間、シドニーで開催される。9日付の公共放送ABC(電子版)によると、シドニーでは2000年夏季五輪以降で最大規模のイベントになる。
45周年となるLGBTQ+の祭典「シドニー・ゲイ・アンド・レズビアン・マルディ・グラ」と同時に開かれる。シドニー・ハーバー・ブリッジ、オペラ・ハウス、同性愛者の地域社会の中心地であるオックスフォード・ストリート、東郊のボンダイ・ビーチなどシドニーの主な名所やイベント会場を舞台に、300以上の催しが行われる。地元ニュー・サウス・ウェールズ(NSW)への経済波及効果は6億豪ドル以上になると見積もられている。
イベントのハイライトとなるのは、23年3月2日にシドニー・オペラ・ハウスで行われる「ガラ・パーティー」(大宴会)。3月5日には、通行止めとなるシドニー・ハーバー・ブリッジを約5万人が練り歩くパレードが実施される。
今回のイベントは、LGBTQ+だけではなく「ファースト・ネイションズ」(英国のオーストラリア植民地化前に居住していた人たち)にも焦点を当て、先住民アボリジニの権利を訴える。同イベントの共同ディレクターを務めるダン・クラーク氏は9日、「歴史的な瞬間になる。私たちより先に(オーストラリアに)来た人たち(の歴史)を振り返り、(少数派の)平等に道を開くものになる」と述べた。
■ソース
Sydney WorldPride 2023 to take over landmarks, spotlight First Nations voices (ABC News)