5月の雇用統計、失業率は3.9%で変わらず
豪州の雇用市場は、引き続き力強く拡大している。豪統計局(ABS)が16日に発表した5月の雇用統計によると、失業率は3.9%と前月と同じだったが、就業者数は61,000人と4月(4,000人)から大幅に増加した。
失業率は経済再開に伴う人手不足を背景に、歴史的な低水準を3月、4月に続いて維持した。失業率はコロナ感染拡大直前の2020年3月の水準を1.3ポイント下回っている。
ABSの雇用統計部門の部長を務めるビョーン・ジャービス氏は「就業者数は(コロナ禍の)ロックダウン(都市封鎖)が段階的に解除された2021年末以降、7カ月連続で増えた。直近3カ月間の就業者数は1カ月当たり平均3万人増えた。コロナ禍前の平均約2万人より力強い増加だ」と指摘した。
全人口に占める就業者の割合を示す就業率は64.1%と過去最高を記録。コロナ禍直前の2020年3月の水準を1.6ポイント上回った。15〜64歳の生産年齢人口に占める就業者の割合も77.4%と最高だった。コロナ禍前より3ポイント高い水準となっている。
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