ジョイスCEO:「6カ月前より自信を深めている」
豪州のフラッグシップ・キャリアであるカンタス航空がコロナ禍の最悪期を脱し、成長に向けた上昇気流に乗りつつある。
アラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)によると、コロナ禍による税引き前法定利益ベースの損失は合計約70億豪ドル、売上高の損失は約250億豪ドルに達したという。
ジョイスCEOは「衝撃的な数字だった。これを反転させることは非常に困難なことだった。昨年は非常に挑戦的な年だった。デルタ株が猛威を振るい、数カ月間にわたってほとんどの便を欠航せざるを得なかった。コロナとの共生を進める中で、オミクロン株の数回にわたる波を耐え抜いてきた」と振り返った。
その上で同CEOは「私たちは6カ月前よりも将来について自信を深めている。従業員の待遇改善や新規ルートの就航など顧客への投資を行い、投資家にも還元していく」と述べた。
23年6月にオークランド−ニューヨーク直行便を就航させるほか、国内各地でビジネス客用ラウンジの新設や改装を行う。25日にオープンしたシドニーのキャビン・クルーの訓練施設、23年末に稼働開始予定の新しいパイロット訓練施設、従業員割引制度の拡充、賃上げなど、社内への投資も充実させるとしている。
■ソース
QANTAS GROUP POSTS THIRD MAJOR LOSS FROM PANDEMIC, STRONG RECOVERY UNDERWAY(Media Release)