チャールズ英国王が即位、オーストラリアの国家元首に
8日死去したエリザベス英女王の長男で王位継承権1位のチャールズ3世(73歳)が10日、ロンドンのセント・ジェームズ宮殿で新国王に即位した。王位継承評議会による宣言を経て、チャールズ新国王が即位を宣誓。オーストラリアを含む英連邦の代表者「ヘッド・オブ・コモンウェルス」にも就任する。
この後、官吏が「王位継承の布告」を読み上げ、「チャールズ・フィリップ・アーサー・ジョージ王子が、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国の唯一で正当な国王となった」などと告知した。
王位継承の布告は、オーストラリアを含む英連邦の各国に送られる。英国王の名代を務めるデービッド・ハーリー連邦総督が11日正午ごろ、キャンベラの連邦議会で同布告を読み上げ、チャールズ新国王がオーストラリアの国家元首に就く。
連邦議会議事堂内にあるエリザベス女王の銅像の前では10日、アンソニー・アルバニージー首相、ハーリー連邦総督、政界の代表者らが献花を行った。オーストラリア各地では、連邦議会議事堂やシドニー・オペラ・ハウス、メルボルン市庁舎などの主要な建築物が、エリザベス女王をイメージしたライティングで照らされるなど、追悼ムードが広がっている。