「2度目」の連邦予算案 25日夜に発表
オーストラリアのジム・チャーマーズ連邦財務相は24日、連邦予算案の財政赤字額が当初の予想より大幅に減りそうだとの見通しを明らかにした。公共放送ABC(電子版)が伝えた。
チャーマーズ財務相は25日夜、今年5月の選挙で政権を奪回した労働党政権下で初となる2022/23年度連邦予算案を発表する。同年度予算案は、前保守連合(自由党、国民党)が選挙前の3月に発表していたが、新政権下で全面的に作り直した。
前政権は3月の予算案で、歳入から歳出を引いた財政収支が7,800億豪ドルの赤字になるとしていた。しかし、労働党政権は「2度目」となる今回の予算案で、赤字幅が約4,000億豪ドル減り、約3,690億円になると見込んでいる。
財政収支が大幅に改善したのは、資源価格の高騰によるところが大きいという。世界的なインフレやエネルギー危機を背景に、オーストラリアの主力輸出商品である資源・エネルギーの国際価格が高騰。資源輸出企業の業績が好調で、税収が増えたというわけだ。
私たちの財布を直撃するインフレとエネルギー高騰だが、国の財政にとっては悪いことばかりでもないようだ。