フェンスの不具合か シドニーのタロンガ動物園
シドニーのタロンガ動物園で2日、ライオン5頭が檻から逃げ出した問題で、同動物園は4日、網のフェンスの不具合が原因との見方を示した。公共放送ABC（電子版）が伝えた。
タロンガ動物園は初期の調査から「（檻からの出入り口の）網のフェンスを締め付ける部分が壊れていたため、ライオンが外に出ることができたようだ」と説明している。出入り口は現在、閉鎖されている。動物園は、最終的な原因究明を待って、修理や補強を行うとしている。その後に州政府が認可するまで、展示エリア内でのライオンの一般公開は中止する。
ライオンは現在、展示エリアの裏にある宿舎にいるが、体調を崩すなどの逃走騒ぎの影響は出ていないという。
ライオンの逃走は2日朝の開園前に起きた。成獣1頭と子ども4頭が、2つあるフェンスのうち内側の1つから外に抜け出し、警察が駆けつけてメディアも中継するなど大騒ぎとなった。動物園はこのうち1頭に麻酔銃を発射するとともに、4頭を安全なエリア内に誘導。動物園のスタッフや園内でキャンプをしていた一般客にケガはなかった。
■ソース
Sydney’s Taronga Zoo says lions escaped due to failure of mesh wire fence fastenings（ABC News）
