ヘンリー・パスポート指数
それぞれの国・地域のパスポート保持者が海外に渡航する際、事前にビザ(電子ビザを除く)を取得する必要のない渡航先の数を示す2023年版の「ヘンリー・パスポート指数」がこのほど発表された。これによると、オーストラリアのパスポートでビザなしで渡航できるのは185カ国・地域と、前年と同じ8位につけ、世界で最も国境間移動の自由度が高い国・地域の1つであることが再確認された。
1位は6年連続で日本(193)だった。2位シンガポール、韓国(192)、3位ドイツ、スペイン(190)、4位フィンランド、イタリア、ルクセンブルク(189)、5位オーストリア、デンマーク、オランダ、スウェーデン(188)などがこれに続いている。
一方、最も国境間の移動が制限されているのは、109位アフガニスタン(27)、108位イラク(29)、107位シリア(30)などとなっている。国連決議違反のミサイル発射実験を続ける北朝鮮(40)は102位。戦時下にあるウクライナ(144)は36位、ロシア(118)は49位だった。
同指数は、富裕層向けの投資移住コンサルタントを手掛ける英国の「ヘンリー・アンド・パートナーズ」が、国際航空運送協会(IATA)のデータを元に毎年発表している。199カ国・地域のパスポートと227の渡航先について集計している。国境間の移動の自由度を示す指標とされている。