政策金利0.25ポイント引き上げ4.10%に
オーストラリアの中央銀行、豪準備銀(RBA)は6日、月例の理事会を開き、政策金利を0.25ポイント引き上げて4.10%とした。0.25ポイントの利上げは5月に続き2会合連続。今回の金融引き締め局面での利上げは2022年5月以降12回目。累計の利上げ幅は4.0ポイントに達した。
RBAは22年5月以降10会合連続で政策金利を引き上げ、23年4月の会合では3.60%でいったん据え置いたが、5月には再び0.25ポイント引き上げて3.85%としていた。
事前の市場予想は0.25ポイントの利上げと据え置きで意見が割れていた。金利先物の値動きから政策金利の動向を予測する豪証券取引所の「RBA金利指標」(5日の取引終了時点)では、「据え置き」の確率が67%、「4.10%に引き上げ」が33%となっていた。
RBAのフィリップ・ロウ総裁は理事会後に発表した声明で「オーストラリアのインフレはピークを越えたが、7%(1月〜3月期=前年同月比)はまだ高過ぎ、目標圏内(2〜3%)に戻るには時間がかかる」と述べ、高水準を維持しているインフレを抑え込むことを最優先したことを明らかにした。
今後の見通しについてロウ総裁は「妥当な時間軸の中で確実にインフレ目標に戻すためには、さらなる金融引き締め(単数)が必要となるかもしれないが、経済と物価の動向に左右される」と指摘した。
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