新空港公社と初の合意
オーストラリアの航空最大手カンタス・グループと国営の西シドニー空港公社は8日、2026年に予定している西シドニー国際空港(WSI)の開港1年目に、カンタスが15機を運用する計画で合意したと発表した。航空会社と同空港が運用計画に合意するのは初めて。
計画によると、フルサービスのカンタスが5機、傘下の格安航空会社であるジェットスターが10機のナローボディー機(機内の通路が1つしかない中型機)を同空港に配備。メルボルンやブリスベン、ゴールドコーストなどへの国内路線に就航させる。
年間2万5,000回以上の飛行と約400万人の送客を目指す。新たに約700人の従業員を雇用する。同空港はカンタスの拠点としては6番目の規模になる。カンタスと空港会社は、国際線と貨物便の運用についても協議を続けているという。
この日空港建設地を視察したアンソニー・アルバニージー首相とキャサリン・キング連邦インフラ・交通相、カンタスのアラン・ジョイス最高経営責任者(CEO)、連邦政府が所有する西シドニー国際空港公社の幹部らが現地で会見を開き、計画を明らかにした。
アルバニージー首相は「航空業界からの力強い支援と、シドニー西部への産業界からの投資のコミットメントを示したものだ」と述べた。また、ジョイスCEOは「さらに多くの航空機を追加配備していく。西シドニー空港はグループにとって著しい成長の機会となるだろう」と期待を表明した。
発表によると、空港の建設は現時点で50%終了しており、26年後半の開港に向けて順調に工事が進んでいるという。
同空港は、シドニー市内中心部から直線距離で西へ約45キロ離れたバジェリーズ・クリークで2018年、待望されていたシドニー第2の国際空港として建設が始まった。開港時は3,700メートル滑走路1本だが、将来的にもう1本増設する計画がある。
連邦政府と地元ニューサウスウェールズ州政府は、同空港を中心にシドニー西部一帯で大規模な都市開発を計画。空港に隣接した地区に「エアロトロポリス」と名付けた新都市の建設も進めている。
■ソース
NATIONAL CARRIER TO LAND IN WESTERN SYDNEY(QANTAS News Room)