預金金利も引き上げ、利子生活者は有利に
オーストラリアの4大銀行のうち3行が9日までに金利変動型住宅ローンの利率引き上げを発表した。中央銀行の豪準備銀(RBA)が6日、政策金利を0.25ポイント引き上げて4.10%としたことを受けた措置。住宅ローンを返済している人の台所事情はますます苦しくなるが、預金金利も上昇しているため、まとまった貯金があって利子で生活している人は恩恵を受けそうだ。
同日付の公共放送ABC(電子版)によると、ウエストパック銀は20日から新規と既存の顧客の金利変動型住宅ローンの利率を0.25ポイント引き上げる。
オーストラリア・ニュージーランド銀(ANZ)も9日午後、16日から同金利を0.25ポイント引き上げると発表した。同行は9日、12カ月の定期預金金利を年率4.60%に引き上げた。
コモンウェルス銀(CBA)も16日から同金利を0.25ポイント引き上げる。CBAのリテール・バンキング部門のトップを務めるアンガス・サリバン氏はABCに「顧客の貯蓄を支援するため、預金商品の利率を引き上げた。そのうちのいくつかは、RBAの利上げ幅を上回っている」と述べ、金利引き上げのメリットを強調した。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)は現時点で金利の変更を発表していない。
■ソース
Which banks have passed on the June RBA rate rise to mortgage borrowers?(ABC News)