検索
Close this search box.
検索
Close this search box.

オーストラリアで冷え込む消費 年度末商戦は空振り

SHARE

6月小売売上高、前月比0.8%減

 今年の年度末商戦の盛り上がりは、例年と比べて低調だったようだ。オーストラリア統計局が28日発表した6月の小売売上高(季節調整済み)は351億9,020万豪ドル(約3兆2,600万円)と前月比で0.8%減少した。5月の0.8%増からマイナスに落ち込み、年末商戦が振るわなかった2022年12月(3.9%減)以来半年ぶりの下げ幅となった。

 業種別では、「食品」が0.1%増となったほかはすべてマイナスとなった。「百貨店」(5.0%減)、「服飾・靴・アクセサリー」(2.2%減)、「外食・テイクアウト」(0.3%減)、「家庭用品」(0.1%減)などの順に下げ幅が大きかった。

 オーストラリアの会計年度は7月1日〜翌年6月30日。「税金で持っていかれるくらいなら、経費で落としてしまえ」という意識が高まるため、年度末は例年、中小企業や個人事業主などを中心に財布の紐が緩くなり、支出が増える傾向がある。

 だが、ABS小売統計部門の責任者を務めるベン・ドーバー氏によると、「例年よりも会計年度末の支出が弱かった。(インフレと利上げによる)生活コスト上昇が、引き続き個人消費にとって重圧となっている」(声明)という。ただ、5月に活発化した値引きや販促活動が、6月の年度末商戦の需要を先食いした側面もあるとしている。

■ソース
Less spending on mid-year sales sees retail turnover fall, Media Release(Australian Bureau of Statistics)





SHARE
Google Adsense
[the_ad_placement id="single-new-bottom"]