標準モデルのカメラ画素数4倍 プロモデルに最先端3ナノチップ搭載
13日に発表された新型「iPhone 15」。基本的なデザインは旧モデルを踏襲しており、ぱっと見、ほとんど違いは分からないが、大きな変更点は2つある。
1つ目は、iPhoneは専用のライトニング端子をやめ、アンドロイドのスマホなど一般的なモバイル端末に広く普及しているUSB-C端子を採用したこと。ライトニング端子は多くのユーザーから不評を買っていた。しかし、ようやく15で互換性の高いUSB-C端子を装備したことで、充電やデータ転送の際に利便性が向上した。
2つ目は、不評だった画面上端のノッチ(切り欠き)を全モデルで廃止したこと。代わりに、画面上の前面カメラ周辺に表示領域「ダイナミック・アイランド」を浮かび上がらせることで、アプリを立ち上げなくても簡単な情報を読み取れるようになった。ノッチの廃止とダイナミック・アイランドは14のプロモデルで既に導入していたが、新型では標準モデルにも採用した。
このほか、標準モデルではカメラの解像度を従来の1,200万画素から4,800万画素と4倍に高めた。プロモデルの筐体の素材は、ステンレス鋼からチタンに変更して軽量化するとともに耐衝撃性を向上させた。
さらに、プロモデルの心臓部には、半導体の世界で最先端を行く線幅3ナノメートル(1ナノメートル=10億分の1メートル)の「A17プロチップ」を搭載した。このチップに搭載されたトランジスタ(電気の流れを制御する半導体素子)の数は190億個と前世代のA16から30億個増えたとされ、既に一般的な理解の範囲をはるかに超える超微細化の領域に突入しているようだ。アップルは、家庭用据え置きゲーム機に匹敵する、滑らかで高速な拡張現実(AR)やゲームの体験を実現したと主張している。
■ソース
Apple debuts iPhone 15 and iPhone 15 Plus, Press Release(Apple)
Apple unveils iPhone 15 Pro and iPhone 15 Pro Max, Press Release(Apple)