労働参加率は史上最高
オーストラリア統計局(ABS)が14日発表した雇用統計によると、8月の失業率は前月と同じ3.7%(季節調整済み)の低水準を維持した。就業者数が6万4,900人増加した一方で、失業者数は2,600人減少した。
インフレと利上げによる個人消費の縮小を背景に、オーストラリアの景気は今後、減速していくと予測されているが、労働市場は依然として力強い状態を維持していることが確認された。
ABS雇用統計部門の責任者を務めるビヨン・ジャービス氏は声明で「新規就業者数は7月に学校休暇の影響でやや減少した後、8月に大きく伸びた。2カ月間の新規就業者数の平均は約3万2,000人と過去1年間の平均と同水準にある」と述べ、雇用が引き続き順調に拡大しているとの見方を示した。
全人口に占める就業者数の割合は0.1ポイント上昇して64.5%と6月と同じ過去最高タイを記録した。労働参加率(15歳以上の生産年齢人口に占める労働力人口)も67.0%と史上最高を記録した。ジャービス氏は「労働需給がひっ迫した状態であることを示している」と指摘した。
■ソース
Unemployment rate at 3.7 per cent in August(Australian Bureau of Statistics)