「昔よりサメが増えている」との声も
公共放送ABC(電子版)によると、南オーストラリア州南部ヨーク半島にあるエサル・ビーチで28日午後1時30分ごろ、重傷者がいるとの通報を受けて警察が駆けつけたところ、サメに襲われた10代の少年を発見した。少年は海から引き上げられたが、まもなく死亡が確認された。
現場はヨーク半島先端の国立公園内にあり、サーファーや釣り人、観光客に人気が高いという。
地元のサーファーの1人はABCに「これまで22年間、サメを見たことはあるが、死亡事故は初めてだ」と述べた。
また、別のサーファーは「少年は岸から30〜40メートル沖にいた。波が小さくて海は穏やかだった。岸に近いところで泳いでいる人がたくさんいた。ここで40年間サーフィンしていて、サメがいることは分かっていたが、昔よりもサメの数がはるかに増えているような気がする」と証言した。
ABCによると、南オーストラリア州では今年、サーファーや海で泳ぐ人がサメに襲われる事故が相次いでいる。5月にはエアー半島のビーチで46歳のサーファー、11月には同州西部ストリーキーベイで55歳のサーファーがそれぞれ死亡したほか、サメに襲われて重傷を負う事故が2件起きている。
■ソース
Shark attack claims life of teenage boy at popular Yorke Peninsula beach(ABC News)