オーストラリア国防軍 高技能人材の流出阻止図る
オーストラリア連邦国防省は4日、服務期間を3年間延長した国防軍の兵士や士官を対象に、1人当たり5万豪ドル(約480万円)のボーナスを支給すると発表した。人手不足の解消が目的。支払いは一度切りで、同日から開始した。
オーストラリアは平時の徴兵制を廃止しており、兵役は志願制。職種や階級などによって異なるが、一般的な兵士で2〜6年の最低服務期間を義務付けている。国防省によると、支給基準を満たした兵員のうち約85%が服務期間の延長に応じたという。
オーストラリアでは引き続き労働市場の需給がひっ迫している。国防軍でも人手不足が問題となっている。高い技能と経験を持つ若手・中堅の兵士を引き止め、戦力の維持を図る。
マット・キーオ連邦国防人事担当相は声明で「アルバニージー政権はわが国の国防軍兵士の増員に力を入れているが、現在の低い失業率の下では、人員の新規採用と維持がより困難になっているのは間違いない。今回の施策は、国防の最大の戦力である人員の確保に資するだろう」とコメントした。
■ソース
Australian Defence Force personnel sign on to continue to serve(Department of Defence)