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インフレ高止まりも、利上げ見送りでひと安心!

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オーストラリア政策金利、4.35%で据え置き

 オーストラリアの中央銀行、豪準備銀(RBA)は6日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を4.35%で据え置くと発表した。据え置きは6会合連続。直近の物価統計ではインフレの高止まり感が出ているものの、一部で予測されていた利上げは見送った。

 RBA理事会は、高い金利が需要と供給のバランスを調整し、インフレは2022年末のピークから下落しているものの、「2〜3%の物価目標に戻すにはまだ時間がかかる」との認識を示した。基調インフレ率の中間値(前年同期比)は11四半期連続で目標を上回っており、過去1年間で「ほとんど低下していない」としており、物価上昇ペースの高止まりが意識されている。

 理事会はまた「景気の先行きは不透明であり、直近の統計はインフレ目標内に戻す道のりは遅く、不安定であることを示している」と指摘した。従来通り、インフレ目標の上限まで下落するのは2025年後期、目標の中間値まで低下するのは26になると予測している。

 その上で、理事会は「引き続きインフレの上振れリスクに警戒する必要がある」の述べ、今後も利上げと利下げの両睨みで金融政策を遂行していく考えを明らかにした。

 もっとも日本を除く主要国の中銀は、金融緩和に傾いている。欧州中央銀行やイングランド銀行は既に利下げに踏み切り、米連邦準備制度理事会(FRB)による9月利下げも織り込まれている。

 一方、金融政策の見通しについてミシェル・ブロックRBA総裁は「直近の利下げは、理事会の現時点での認識と相容れない」と述べた。ロイター通信によると、今回の会合の決定を受けて、11月会合での利下げ確率は88%から55%に低下した。現時点では、RBAは早くて12月または来年初めに利下げに踏み切るというのが、大方の見方となっている。

■ソース

Statement by the Reserve Bank Board: Monetary Policy Decision(RBA)

Australia central bank rules out near-term rate cut on inflation risks(Reuters)





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