直行便数増え、円安も追い風に
オーストラリア人の訪日インバウンド需要が、引き続き急回復している。日本政府観光局(JNTO)がこのほど発表した訪日外客数に関する統計によると、2023年1年間にオーストラリアから日本を訪れた外客数(推計値)は61万3,100人と前年比591.6%急増した。過去最高を記録した19年(62万1,771人)比で1.4%減の水準まで回復。今年はコロナ前越えが視野に入った。
23年12月の1カ月だけで見ると、オーストラリアからの外客数は8万9,500人と19年12月比で23.2%増え、12月単月で過去最高を記録した。
JNTOはオーストラリアからのインバウンド需要が好調な要因として、◇ブリスベン−成田線の増便など日本への直行便数が19年12月を上回ったこと、◇豪ドルに対して円安が続いていること、◇オーストラリア人に人気が高いスキー需要の高まり−を挙げている。
訪日インバウンド需要は全体でも急回復しており、23年の年間訪日外客数は2,506万6,100人と19年比で21.4%減の水準まで戻した。12月1カ月間では273万4,000人と19年同月と比べて8.2%増となり、コロナ感染拡大後で単月過去最多、12月としては過去最高を記録した。
■ソース
訪日外客数(2023年12月および年間推計値)(日本政府観光局報道発表資料)