「リーダーシップに期待」とパーキンス会長
オーストラリアの小売大手「ウールワース・グループ」で初の女性CEOに就くことが決まったアマンダ・バードウェル氏とは、どういう人物なのか?
バードウェル氏は北東部クイーンズランド州ブリスベン出身。クイーンズランド工科大(QUT)で学士号(商学)、ニューサウスウェールズ州大学で経営学修士(MBA)をそれぞれ修了。クイーンズランド州の食品小売業界で5年務めた後、2001年にウールワース・グループ入社。傘下の酒販チェーン「ダン・マーフィーズ」のオンライン部門のトップなどを経て、17年からオンライン販売やポイントプログラムなどデジタル部門を統括する「ウーリーズX」の取締役社長を務めている。
経済紙「オーストラリアン・フィナンシャル・レビュー」によると、年齢は50歳。10代の息子2人を育てる母でもある。最初の職歴は、14歳の時に地元ブリスベンのスーパーで始めたアルバイト。以来、35年間の小売業での豊富な経験と評価の高いリーダーシップ能力に加え、オンライン分野で培ったデータ分析のスキルを活かし、オーストラリア屈指の小売企業の舵を取る。
ウールワース・グループのスコット・パーキンス会長は21日の声明で「アマンダ(・バードウェル)の指導力、事業を拡大する力、現代的な小売業の担い手としての素質は実証されている。直近では、2015年に産声を上げたウーリーズXを70億豪ドル規模のビジネスに育て上げた」とこれまでの実績を称賛した。その上で、同会長は「アマンダは組織の中で非常に尊敬されており、ウールワース・グループの目標を実行し、潜在力をフルに引き出すためにハードに働いてくれるだろう」と期待を表明した。
■ソース
Retirement of Managing Director & Group Chief Executive Officer(Woolworths Group)
New Woolies CEO Amanda Bardwell’s first job in retail was at 14(Australian Financial Review)