平均週給18万6,000円 月給だいたい75万円
オーストラリアでは物価高も激しいが、給料もそれなりに上がっている。オーストラリア統計局の週給統計(半年毎に集計、公表)によると、2023年11月のフルタイム労働者の1週間当たり所定時間内賃金は全国平均で1,888.80豪ドル(季節調整済み=約18万6,000円)と前年同月比で4.5%上昇した。4週間換算の月給はおおむね7,555豪ドル(約75万4,000円)となる。
ただ、日数にかかわらず1カ月毎に給与が計算される日本と異なり、オーストラリアでは週給ベース(年52週)で算出される(多くの会社では2週間に一度支払われる)。定期的にボーナスが支払われる慣習がなく、物価水準も日本と比べて高いため、一概に単純比較できない。
男女やフルタイム・パートタイムの賃金格差は小さくない。平均週給は、パートタイムを含む労働者全体で1,432.60豪ドル(3.9%増)とフルタイムのみと比較して456.20豪ドル低かった。性別(フルタイム)では、男性は1,982.80豪ドル(4.0%増)だったのに対して、女性は1,744.80豪ドル(5.5%増)と238豪ドルの開きがあった。
産業別(フルタイム、男女)では、鉱業が2,951.80豪ドルと群を抜いて高く、情報メディア・通信(2,406.10豪ドル)、専門・科学・技術サービス(2,222.80豪ドル)がこれに続いている。最も低いのは宿泊・フードサービス(1,397.20豪ドル)だった。
州別(フルタイム、男女)では、鉱業が盛んな西オーストラリア州(2,107.70豪ドル)がトップ。政府機関が集中する首都特別地域(2,087.60豪ドル)が2位、経済の中心都市シドニーがあるニューサウスウェールズ州(1,891.40豪ドル)が3位につけている。
■ソース
Average Weekly Earnings, Australia(Australian Bureau of Statistics)