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1,360万人に減税の恩恵 オーストラリア所得減税第3弾、中間層に手厚い改正法案が成立

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7月1日施行へ

©守屋太郎

 オーストラリア連邦上院は27日、個人所得税減税「ステージ3」(第3弾)の改正法案を与党労働党と最大野党保守連合などの賛成多数で可決した。法案はすでに下院を通過しており、成立した。予定通り7月1日に施行される。

 ステージ3は、保守連合(自由党、国民党)の前政権時代から段階的に進められてきた所得減税策の総仕上げ。稼げば稼ぐほど税負担が増える以前の仕組みでは労働意欲が高まらないとの観点から、課税所得の幅を簡素化し、フラットな税制を目指した。現労働党政権の下で、中間層に優しく富裕層に厳しい形に修正された。

 従来の計画では、税率を3段階に簡素化していた。しかし、修正後は現行制度通り4段階としながら、従来の計画と比べて中間層への減税を手厚くする一方、課税所得13万5,001豪ドル以上の高所得者層への税率を37%に引き上げる。最高税率の45%が適用される課税所得の上限も19万豪ドルに引き下げる(表参照)。

 労働党は野党時代、減税法案に賛成し、2022年の連邦選挙でもステージ3の内容を変更しないと明言していた。このため、1月に発表した今回の修正は「公約違反」の形となった。ただ、保守連合も2月はじめに賛成の意向を示し、成立は確実視されていた。

 アルバニージー首相によると、今回のステージ3の修正で減税の恩恵を受ける納税者は1,360万人に達し、従来の計画よりも290万人増えるという。

 なお、国民皆保険制度「メディケア」の財源となるメディケア税(最高2.0%)の改正法案も同日、上院で可決・成立した。メディケア税が適用される年収の上限を引き上げ、低所得者層の税負担軽減を図る。

■ソース

Albanese Government’s cost-of-living tax cuts to roll out from July 1, Media Release(Prime Minister of Australia)

Treasury Laws Amendment (Cost of Living Tax Cuts) Bill 2024(Parliament of Australia)





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