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オーストラリア南部沖で洋上風力発電 建設予定海域1,000平方キロは東京都の半分

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出力2.9ギガワット予定 200万世帯に供給可能

 オーストラリアのクリス・ボウエン連邦気候変動・エネルギー相は6日、同国南部ビクトリア州西部沖で計画中の大規模洋上風力発電所プロジェクトで、政府が指定する建設予定海域を公表した。完成後の総出力は、標準的な原発のおおむね3基分に相当する2.9ギガワット(GW)を予定している。一般家庭200万世帯分またはアルミニウム精製所が消費する電力の約3分の2をまかなうことができるという。

 ビクトリア州西部は、南極海から南よりの強風が安定的に吹き付けるため、風力資源が豊富。同州全体の電力の10%を消費するアルミニウム精製所があり、その電力を風力に転換できれば脱炭素化に貢献する。

 風力発電所の建設を予定しているのは、ビクトリア州西部沿岸から15〜20キロ南方のグレート・オーストラリア湾に位置する扇状のエリアで、総面積は東京都のおおむね半分に相当する1,030平方キロ。2023年8月までに3,265件のパブリック・コメント(意見書)を集めた。航路、自然環境、文化遺産、地域経済などへの影響を考慮して、原案と比較して5分の1の規模に縮小した。

 着工や完成時期は明示していない。実現までには、可能性を検証する「フィージビリティー免許」の募集(3月6日〜7月2日)と交付、環境影響評価などの手続きをクリアする必要がある。

 オーストラリアで、現時点で稼働している洋上風力発電所はゼロだが、再エネ導入に積極的に進める政府は全国6カ所で大規模プロジェクトを計画している。具体的な海域を指定したのは、今回のビクトリア州西部沖が3件目、同州内ではギプスランド沖に次いで2件目となった。

 オーストラリア政府は30年までに温室効果ガスの排出量を05年比で43%削減する計画。これを実現するため、2022年時点で32%となっている発電量に占める再エネ比率を30年に82%まで高める目標を掲げている。

■ソース

Joint media release: Regional job opportunities and energy security unlocked with offshore wind zone declared in the Southern Ocean(The Hon Chris Bowen MP, Minister for Climate Change and Energy)





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