経済効果1,000億円規模
オーストラリア連邦のリチャード・マールズ副首相兼国防相は21日、同国史上最大となる防衛装備品の輸出が決定したと発表した。100台以上の「ボクサー装輪装甲車」をオーストラリアで生産し、輸出する。
ボクサーはドイツとオランダが共同開発し、両国軍などが運用している。ドイツの軍需企業ラインメタルが北東部クイーンズランド州レッドバンクの工場で組み立て、ドイツ陸軍に納品する。
国防相によると、装輪装甲車輸出による経済波及効果は10億豪ドル(約999億円)を超える見通し。同州内の直接的な仕事だけで600人の雇用を創出するとしている。
アンソニー・アルバニージー首相が昨年7月に訪独した際に基本合意していたが、ドイツ議会がこのほど承認したことから正式にゴーサインが出た。
アルバニージー首相は声明で「オーストラリア独自の防衛産業の発展を加速させ、地域の雇用と経済成長にも寄与する。クイーンズランド州と全国各地で高収入の雇用が確保されるだろう」と述べた。
■ソース
Australian-made armoured vehicles to be exported to Germany(Australia Government Defence)