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28年前の「オーストラリアはアジア人に席巻される」発言 「私は正しかった」とハンソン氏

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物議かもした反多文化主義の女性党首

ポーリン・ハンソン連邦上院議員(Photo: Wikipedia)

「(オーストラリアは)アジア人に席巻される危険に直面している」ーー。オーストラリアの右派政党「ワンネーション」党首で連邦上院議員のポーリン・ハンソン氏は21日、1996年の初演説で物議をかもしたこの発言について、間違っていなかったと主張した。オーストラリアの公共放送ABC(電子版)が報じている。

 ワンネーションは、移民受け入れ水準について国民投票を実施する法案を上程していた。ハンソン党首はこの日、法案への賛成を呼びかける上院でのスピーチで次のように述べた。

「私は(初演説で)アジアからの移民で飲み込まれてしまう危険があると警告した。主要政党やメディアから、私は人種差別主義者と呼ばれた。しかし、今日、移民出身国の上位10カ国のうち7カ国はアジアではないか?私は正しかったのか?あなたたちは決して認めようとしないだろうが、私は正しかったのだ」

 法案はこの日、上院で採決され、2大政党などの反対38、ワンネーションなどの賛成3で否決された。

 北東部クイーンズランド州イプスウィッチでフィッシュ・アンド・チップス店を経営していたハンソン氏は、96年の連邦選挙で初当選。アジア移民の急増を警告した初演説は激しいバッシングを受けた。ワンネーションを立党し、オーストラリアの国是である多文化主義を否定、白豪主義的な政策を掲げた。地方の保守層の支持を集めてクイーンズランド州議会で躍進するなど、90年代後半に党勢を拡大した。しかし、01年の選挙で落選。内紛で党を追われ、選挙絡みの詐欺で有罪判決を受けた。その後、党首に返り咲き、16年の選挙で国政復帰を果たしている。

■ソース

Pauline Hanson returns to ‘swamped by Asians’ comments in parliamentary speech(ABC News)





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