まずブリスベンで475戸高層住宅建設
オーストラリアの不動産開発会社シーダー・パシフィックは5日、住友林業との間で賃貸用集合住宅の開発に関する「戦略的パートナーシップ」を締結したと発表した。住宅不足が社会問題となっているオーストラリアで、需要が高まっている賃貸専用マンションの開発を推進し、手ごろな住宅の供給拡大を図る。
シーダー・パシフィックは声明で「設計の良さや快適性だけではなく、環境サステナビリティー(持続性)や社会的責任にも焦点を当てる」と表明した。シーダーが持つオーストラリア・ニュージーランド市場での不動産開発の経験と、住友林業のサステナブル建築の知見を融合するとしている。
2社は手始めに北東部クイーンズランド州ブリスベン市内で、賃貸マンション開発の合弁事業「50 Quay Streetプロジェクト」に取り組む。同市内中心部のブリスベン川沿いに475戸、31階建て高層賃貸マンションを建設する。今年5月の着工、26年10月の竣工を予定している。
この事業では、住友林業の現地法人「スミトモ・フォレストリー・オーストラリア」が新会社を設立し、シーダー・パシフィックと共同でプロジェクトの事業主体に投資する。住友林業は声明で「住友林業とシーダー・パシフィック社は本プロジェクトを通じて、豪州の社会課題である住宅不足の解消・住宅アフォーダビリティの改善に貢献していきます」と述べている。
■ソース
豪州ブリスベンで賃貸用集合住宅(BTR)開発事業に初進出~ESG不動産開発の推進で社会・環境問題解決に貢献~ 2024年04月05日(住友林業株式会社)