「Eコマースの架け橋になる」 小荷物の宅配強化
オーストラリア連邦政府傘下の郵便公社「オーストラリア・ポスト」は15日から、これまで平日は毎日行っていた手紙の配達の頻度を2日に1回に減らし、普通郵便の配達日数も1日伸ばす。
Eメールや通信アプリの普及で手紙の需要は激減しており、影響は軽微と見られる。ただ、デジタル化が進んだ今日でも、オーストラリアでは病院からの通知や病理検査の請求書など、電子化されず郵送される書類も一部に残っている。念のため注意が必要だ。
手紙の郵送サービスを縮小する一方で、オンライン・ショッピングの普及で需要が拡大している小荷物の配送に力を入れる。速達や小荷物については毎日配送する態勢を2025年末までに整える。宅配業者としての性格を強めることになる。
オーストラリア・ポストのポール・グレアム最高経営責任者(CEO)は声明で「一般家庭が受け取る手紙の数は1週間当たり平均2通にまで減っていて、5年後にはさらに半分になると見られています」と述べた。その上で同CEOは「一方でオーストラリア国民は年間640億豪ドル(約6兆3,900円)をオンライン・ショッピングに消費しており、信頼性の高い配達を望んでいます。オーストラリア・ポストは、デジタル店舗と数百万の世帯の玄関との間で、Eコマースに欠かせない架け橋になるのです」と抱負を述べた。
■ソース
Australia Post welcomes regulatory changes(Australia Post)