関係深める日豪は「繁栄のパートナー」
日本の対豪直接投資額が史上最高を記録したことを明らかにした報告書。その共同執筆者を務めた法律事務所ハーバート・スミス・フリーヒルズのシニア・アドバイザー、イアン・ウィリアムス弁護士は声明で「経済と政治の両面で、豪州と日本はかつてない、最も緊密な関係にある。日豪間の相互の貿易額は22-23年度に1,433億豪ドルと前年比で24%増え、20-21年度と比較すると75%拡大した」と述べた。
その上でウィリアムス氏は「国際情勢の混乱が加速する中で、日本と豪州は『繁栄のパートナー』としてこの1年間、関係をいっそう深化させている。地政学的な環境の変化が、切り離すことのできない経済的パートナーとして両国の結びつきを強めている。2025年の温室効果ガス排出実質ゼロに向けたエネルギーの移行においても、2国間の協力は前進するだろう」と解説した。
なお、ウィリアムス氏は、ラグビーの日本と豪州の代表として活躍した元スター選手として、往年のスポーツファンによく知られている人物。中でも、神戸製鋼の選手として出場した1991年1月8日の対三洋電機の社会人ラグビー決勝戦での奇跡のプレーは有名だ。試合終了間際、約50メートルを独走して決めた同点トライ(YouTubeリンク先参照)は、日本ラグビー史に残る伝説の名場面として語り継がれている。
引退後は企業法務の弁護士に転じ、現在はシドニーを拠点に日豪企業間のM&Aや合弁事業の橋渡しを手がけている。
■ソース
Japanese FDI in Australia reaches a record high, says new report(Herbert Smith Freehills)
■関連動画
第43回全国社会人大会 神戸製鋼対三洋電機(YouTube動画)
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