自律航行可能な海軍ドローン潜水艇の先行試作型
オーストラリア連邦国防省はシドニーのガーデン・アイランド海軍基地で18日、超大型自律潜水艇(XL-AUV)開発計画「ゴースト・シャーク」の先行試作艦を初めて公開した。
性能や主要諸元は秘密のベールに包まれているが、オーストラリア国防軍と米防衛テクノロジー企業「オーデュリル」が共同開発した艶のない漆黒の艦体は、幽霊ザメの名の通り不気味そのもの。
国防省によると、ゴースト・シャークは「ステルス性が高く、長距離潜航が可能で、自律的な戦闘能力を海軍に付与する」ことが目的。諜報、監視、偵察だけではなく、攻撃能力も持つとされているが、どのような武器を搭載するのかは明らかにしていない。
連邦政府は72億豪ドル(約7,195億円)の予算を投じ、自律航行型無人艦の新規開発を含む海中戦闘能力向上プログラムを推進している。ゴースト・シャークは、海軍の同盟国や友好国との連携強化に寄与し、米英豪の安保枠組み「オーカス」(AUKUS)の先端技術協力(第2の柱)とのシナジー効果も期待できるとしている。
マーク・ハモンド海軍司令官は声明で「我々は周囲を海に囲まれた海洋国家だ。ゴースト・シャークは、我々の海と航路の警備と防衛を強化するための海軍の道具の1つになる」と述べた。
■ソース