37歳男性が瀕死の重傷 16歳少年逮捕、前日の事件にも関与か
オーストラリア南部メルボルン郊外で30日、男性（37）が刃物で刺され、瀕死の重傷を負う事件があった。ビクトリア州警察は同日、容疑者の少年（16）を逮捕した。地元メディアが伝えている。
事件が発生したのは、メルボルン市内中心部から北西へ約17キロ（直線距離）離れたセント・オーバンズにあるファストフード店、マクドナルドの駐車場。同日午前6時ごろ、通報を受けた警官が駆けつけたところ、刃物に刺されて負傷した男性を発見した。男性はロイヤル・メルボルン病院に緊急搬送されたが、命が危険な状態にあるという。
近隣のセント・オーバンズ駅でも29日、男性（21）が刃物で刺される事件が起きていた。この男性も病院に搬送されたが、命に別状はないという。警察は同じ少年による連続刺傷事件と見て捜査している。現時点では、少年の素性や犯行動機は公表されていない。
先進諸国の中でも治安が比較的良いとされるオーストラリアだが、このところ刃物事件が立て続けに起きている。シドニー東郊の商業施設では13日、男が買い物客らを次々と刺し、6人が死亡、容疑者も射殺される事件（負傷者は生後9カ月の乳児を含む12人）があった。容疑者の男は、統合失調症に罹患し、治療を受けていたことが分かっている。
また、15日にはシドニー西郊の教会で司教と神父が刺されて重傷を負う別の事件が起きた。この事件について政府はテロと断定。対テロ合同捜査本部が実行犯の少年（16）をテロ罪で、少年5人をテロ準備・共謀罪などでそれぞれ起訴している。
■ソース
Teenager arrested after stabbing in St Albans（Victoria Police）
Teen arrested as man fights for life following stabbing outside McDonald’s（9NEWS）
