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中国と関係改善も安保で挑発続く 中国軍機、豪軍ヘリに照明弾

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国防省は中国側に懸念表明

中国軍機から照明弾を発射されたオーストラリア海軍のヘリ「MH-60Rシーホーク」の同型機(Photo: Department of Defence)

 黄海の公海上で4日、中国空軍の戦闘機がオーストラリア海軍のヘリコプター「MH-60Rシーホーク」の進路上に照明弾を発射した。オーストラリア国防省が6日、発表した。国防省は声明で「中国人民解放軍の空軍戦闘機による危険でプロ意識に欠ける迎撃」に対して懸念を表明した。

 ヘリはオーストラリア海軍の駆逐艦「ホバート」を離陸し、国連安保理の北朝鮮に対する制裁履行の作戦に従事していた。

 オーストラリア海軍の兵士にケガはなく、ヘリにも損傷はなかったが、国防省は「兵士の安全と健康は最優先だ。オーストラリアは中国を含むすべての国家が、プロフェッショナルで安全な形で軍を展開することを求める」と表明した。

 中国軍によるオーストラリア軍への挑発は、これが初めてではない。2022年5月には、南シナ海の国際空域で、中国空軍の戦闘機がオーストラリア空軍の哨戒機に異常接近し、進路上にレーダー探知を妨害するアルミ箔「チャフ」を散布する妨害行為があった。23年11月には、日本の排他的経済水域内で、中国海軍の攻撃艦がオーストラリア海軍のフリゲート艦にソナーを照射し、海中で作業中だった潜水士が負傷している。

 中国は3月にオーストラリア産ワインに対する高関税を撤廃するなど、オーストラリアに対する経済制裁の多くを解除。23年11月にはアンソニー・アルバニージー首相がオーストラリア首脳としては7年ぶりに訪中するなど、表面的には関係正常化が進んでいる。しかし、安全保障をめぐっては、激しい緊張が続いていることが改めて浮き彫りになった格好だ。

■ソース

Statement on unsafe and unprofessional interaction with PLA-Air Force(Department of Defence)





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