経営破たんの豪ボンザ 第1回債権者集会開く
初飛行からわずか1年3カ月で経営破たんしたオーストラリアの格安航空会社(LCC)「ボンザ」の第1回債権者集会が10日、開催された。公共放送ABC(電子版)によると、投資家や航空会社、旅行会社など約20の債権者が出席した。
ABCによると、ボンザの負債総額は1億1,600万豪ドル(約120億円)と見られる。内訳は、ローン支払い残高が7,700万豪ドル、取引業者への未払いが1,600万豪ドル、空港への未払いが1,050万豪ドル、航空機のリース会社への未払いが460万豪ドル、従業員への給与の未払いが530万豪ドル、キャンセルしたフライトの航空券代が5万8,000豪ドルとなっている。
管財人を務める会計事務所、ホール・チャドウィックは、会社が精算される場合、従業員への給与支払いを最優先に取り組む方針を示した。ボンザの従業員約300人は先に、未払いとなっている4月中の給料は支払われないと伝えられていた。
債権者集会で管財人は、会社が機体を新たに調達して運航再開できる可能性はあるが、それまで最大4カ月程度かかる見通しだと伝えた。ただ、よほど資金力のある救世主が現れない限り、飛ばせる機体が1機もない状態からの再建にどれほど現実性があるかは不透明だ。
ボンザが運航していた5機は4月29日、リース契約が打ち切られ、このうち1機は9日、海外に飛び立った。残る4機も含めて、機体を所有する海外の航空資産管理会社が没収する見通し。
第2回の債権者集会は、数週間以内に開かれる。会社の将来について、債権者による投票が行われる予定。
■ソース
Bonza administrators tell first creditors’ meeting they are hopeful airline can be saved(ABC News)