2022年〜23年と比べると軟化傾向も
オーストラリア統計局(ABS)が13日発表した雇用統計によると、5月の失業率は4.0%(季節調整済み)と前月から0.1ポイント低下した。事前の市場予測(4.0%)と一致した。就業者数は3万9,700人増加した一方で、失業者数は9,200人減少した。労働参加率は66.8%と前月から変化はなかった。
ABSによると、失業者数は5月に減少したものの、4月に3万3,000人増加していたため、3月と比べると2万4,000人多い。このため、直近では1カ月当たり平均1万2,000人増えていることになる。それでも、失業者の総数は約60万人と新型コロナ感染拡大直前の2020年3月と比較して約11万人少ない水準にある。
ABSの雇用統計部門の責任者を務めるビヨン・ジャービス氏は声明で「全人口に占める就業者の割合と労働参加率は、ともにコロナ禍前より高い水準にある。高水準の求人件数も相まって、労働市場は依然として比較的タイトな(引き締まった)状況にある。ただ、22年の終わりから23年の初めと比べると、軟化してきている」と指摘した。
■ソース
Unemployment rate falls to 4.0% in May, Media Release(ABS)