半年ぶりの高水準に
オーストラリアではここに来てインフレ鈍化の動きが足踏みしており、再燃の兆しさえ見え始めている。インフレの高止まりが長引けば、高水準の金利も長期化し、家計や景気に打撃を与える。
オーストラリア統計局(ABS)が26日発表した5月の月次消費者物価指数(CPI=四半期統計とは異なる)は前年同月比で4.0%上昇した。4月の3.6%から0.4ポイント加速し、6カ月ぶりの高水準を記録した。月次CPI上昇率は2022年12月に8.4%でピークを打った後、徐々に減速。23年12月以降は3%台で推移していたが、半年ぶりに4%台に戻った。
品目別の上昇率は、住居費(5.2%)、食品・非アルコール飲料(3.3%)、交通(4.9%)、アルコール・タバコ(6.7%)などが高かった。
変動の激しい品目(青果、自動車燃料、休暇旅行)を除いたCPI(基調インフレ率)は4.0%上昇し、前月の4.1%から減速した。
■ソース
Monthly CPI indicator rose 4.0% in the year to May 2024, Media Release(ABS)